アクセスランキング2019-アメリカ編イメージ

世界のアクセスランキング2019-アメリカ編

最終更新日: 2019.11.07

日本を含む16カ国のウェブサイトのアクセスランキング・トップ25を分析して、世界と日本のインターネット利用状況について調べました。

 

より深く理解するために、以下の4つのシリーズに分け、それぞれの視点から世界のインターネットの状況について分析しています。

 

 

この記事はアメリカを世界各国と比較してわかった、アメリカで人気のウェブサイトの特徴や傾向を紹介します。

調査した国

経済レベルと人口及び地域を考慮して以下の16カ国をアレクサ・インターネットのランキングを使って調査しました。

 

アジア&オセアニア

  • 日本
  • 中国
  • インドネシア
  • インド
  • オーストラリア

 

中東&アフリカ

  • サウジアラビア
  • 南アフリカ

 

ヨーロッパ

  • イギリス
  • フランス
  • ドイツ
  • オランダ
  • スウェーデン
  • ロシア

 

北南米

  • カナダ
  • アメリカ
  • ブラジル

 

概要

1.アメリカのアクセスランキングトップ5

アメリカでアクセス数の1番多かったサイトは以下の5つのサイトでした。

 

  1. Google.com
  2. YouTube.com
  3. Amazon.com
  4. Yahoo.com
  5. Facebook.com

 

アメリカの株式市場で市場価値が高騰しているテクノロジー企業を合わせてFANG(Facebook、Amazon、Netflix、Google)とよびますが、3つがトップ5にランクインしています。サイトの人気と売上・企業価値が完全に合致しているよい例です。

 

ちなみにFAANG (上記のFANG+Apple)の5社のサイトはすべてトップ25にランクインしています。

 

2.ランクインしたカテゴリ

今回アメリカでは、次にあげる14のカテゴリのサイトがトップ25にランクインしました。太字のカテゴリが日本ではランクインがなかったもの、*印は共通のサイトがランクインしたカテゴリです。

 

  1. 検索エンジン*
  2. 動画*
  3. Eコマース*
  4. ポータルサイト*
  5. SNS*
  6. コミュニティ
  7. 情報データベース*
  8. ストリーミング
  9. クラウド型サービス
  10. スポーツ
  11. メール・メッセージ
  12. 銀行
  13. ブランド*
  14. ニュース
  15.  

     

    日本は10カテゴリからのランクインがあったので、アメリカは4つより多くのカテゴリがランクインしたことになります。その理由は、2つ挙げられます。

     

    • 各カテゴリにおいて大企業1、2社に人気が集中していること
    • インターネットがより広く一般市民の生活の一部となっていること

     

    ちなみに、日本にあってアメリカになかったカテゴリは、値段比較サイト(Kakaku.com)とブログサイト(Fc2.com)の2つでした。

     

    3.自国率

    自国率は、アメリカ独自のサイトがトップ25を占める割合です。

     

    アメリカの独自率は96%にものぼり、中国と並んでダントツのトップです。日本の自国率の20%と比較すると、2国の違いは明確です。

     

    アメリカは自国の潜在市場が日本の3倍あり、母国語を共有する国を含めると軽く4億5万人の潜在的ユーザがいるので、人気のウェブサイトが一気に巨大化する傾向があります。逆に日本は、ユーザが最大でも1億2千万人しかいないため、ある程度まで行くと成長がストップしてしまいます。ですから、勢いのあるアメリカのサイトとの競争になると、言語のアドバンテージがあっても一気に人気を奪われてしまうのでしょう。

     

    分析結果

    ここからは、より詳しく分析の結果を紹介して行きます。

     

    1.中国のインターネット企業がアメリカにも進出

    概要でふれたアメリカの自国率が100%でなかった理由は、ずばり中国のサイトのランクインしたからです。ランクインしたのは、アリババグループが運営する天猫Tmallと呼ばれるECサイトでした。

     

    ニュースでは中国のスマートフォンメーカーの Huawei がアメリカで販売禁止となったことが放映されていると思いますが、インターネット上では中国の企業がすでにアメリカに上陸しています。

     

    2.世界中がアメリカのウェブサイトを使っている

    トップ25にランクインしたアメリカ生まれのサイトのうち、他国でもランクインしたのは21サイトでした。その21サイトのうち、英語圏以外でもランクインしたのは、なんと20サイトもありました。

     

    アメリカ生まれのサイトが他の英語圏で変更なしで使えることを考慮しても、世界での人気が圧倒的であることがうかがえます。

     

    ちなみにアメリカのみでランクインしたサイトは、次の4つです。調査範囲をトップ50まで広げると、その数は2つにまで減少します(太字)。

     

    アメリカのみにランクインしたサイト

     

    • ESPN(スポーツチャンネル)
    • Chase(銀行)
    • Dropbox(クラウド型サービス)
    • CNN(ニュース専門サイト)

     

    3.ニュースで一番人気はCNN

    ニュース専門のカテゴリで唯一ランクインしたのはCNN(Cable News Network)でした。

     

    CNNは、日本ではあまり知られていないと思いますが、Fox NewsとMSNBCと並んでアメリカのいわゆる3大ニュースチャンネルの一角をなしています。

     

    3大ニュースと言われても、アメリカに住んだことがない方は、どのニュースチャンネルもイメージがつかないかもしれません。簡単にいえば、Fox Newsは保守・右より、CNNとMSNBCが多少左よりといったイメージです。

     

    ニュースチャンネルの傾向については少し古い情報ですが、アメリカの有名なシンクタンク Pew Research Centerのレポートがわかりやすいです。英語のサイトですが、画像で示されているので文章を読むことなく理解できます。
     
    ご興味のある方は、参照ください。

     

    Ideological Placement of Each Source’s Audience(英語記事)

     

    ちなみに、トップ50までランキングの範囲を広げると、日本でもおなじみのNew York Timesがランクインしています。

     

    3.アメリカ人はスポーツ大好き

    有名なプロスポーツがいくつもあるアメリカらしく、スポーツ専門のサイトのESPNがランクインしています。アメリカの映画やドラマで男性がよくスポーツ観戦をテレビでしているシーンを見かけると思いますが、あれはまんざら嘘でないわけです。

     

    日本では、野球の巨人の試合が放映されるくらいだと思いますが、アメリカの4大スポーツの試合が年間を通して放映されています。

     

    アメリカで人気のあるスポーツは次のとおりです。

    1. アメリカンフットボール
    2. 野球
    3. バスケ
    4. ホッケー

     

    4.1番人気はGoogleだが、占有率は意外にもMicrosoft

    概要で紹介した通り、人気は世界最大のインターネット企業であるGoogleが独占しいるといっても過言ではありません。人気はGoogleほどではないものの、ランクインしたサイトの数が多かったのはWindowsで有名なMicrosoftでした。

     

    次のテーブルに示すように、Googleが2つに対し、Microsoftは5つのサイトがランクインしています。

     

    Google Microsoft
    Google.com Bing.com
    YouTube.com Office.com(Office 365)
    Live.com
    Microsoftonline.com
    LinkedIn.com

     

    インターネット企業のGoogleよりもパソコンのオペレーティングシステム(OS)で知られているMicrosoftの方が多くのサイトをランクインさせているのは、意外だとおもいませんか。

     

    でも、これにはシンプルな理由が2つあります。

     

    1. Microsoft自体がクラウドサービスの会社になりつつある
    2. Google.comは検索以外の機能も含んでいる

     

    まず、日本では、まだまだMicrosoftといえばWindowsのイメージしかない方が多いと思いますが、実際のところ2019年のMicrosoftの売上のうちWindows のビジネスは1/3未満に低下しています。逆にクラウドサービス部門は、年率20%を超えるようなスピードで成長しているカテゴリです。また、2016年に買収したプロフェッショナル用のFacebookであるLinkedInも,他のクラウドサービスと同様に20%以上で成長しています。

     

    以上から、MicrosoftはGoogleほどではないものの、インターネット関連にかなり力を入れているクラウド型の企業であることがおわかりいただけると思います。

     

    次に、Google.comが検索機能以外にも、多数のサービスをサブドメインで提供していることも重要です。主なサブドメインには、以下のようなものが含まれていいます。

     

    1. Mail.google.com Gmailなどのメールサービス
    2. Drive.google.com Googleのオフィス・スイート
    3. Site.google.com Googleのウェブサイト作成ツール

     

    これらのサブドメインが、Microsoftのように別のURLで提供されていれば、同等数のサイトがランクインしたであろうと推測できます。

     

    5.クラウド型サービスが人気

    トップ25になんと5つもクラウド型サービスのサイトがランクインしました。この数は16カ国中ダントツのトップです。上記で紹介したMicrosoftのサイト2つ以外に3つのサイトがこのカテゴリからランクインしています。

     

    ランクインしたのは次のサイトです。

     

    • Office.com
    • Force.com
    • Dropbox.com
    • Microsoftonline.com
    • Instrucure.com

     

    Force.comは見慣れないサイトだと思いますが、サブスクリプション型のソフトウェア企業では世界トップクラスのSalesForceという会社のサイトです。企業が顧客なので一般人には名前が知られていないものの、日本でも身近なところではセブン&アイ・ホールディングスなどの大企業が顧客に名前を連ねています。

     

    Dropboxは、ご存じの方も多いと思いますが、クラウドストレージの先進企業です。日本ではトップ25には入らなかったものの、トップ50にはランクインしている人気サイトです。

     

    Instrucure.comは教育・学校関連のクラウドサービスを提供しているサイトです。先生側はオンライン上で、児童・生徒に宿題を出したり、成績をつけたり、学習進度を確認したりすることができます。子どもたちも、普通にインターネットをするように宿題の提出や質問ができるようです。

     

    まとめ

    アメリカで人気のサイトの最大の特徴は、ほとんどがアメリカ生まれのサイトであることです。調査対象国には、英語圏がアメリカを含めて16カ国中6カ国あります。他の英語圏の国のトップ25の大部分をアメリカのサイトが占めているのに対して、アメリカのランキングに入った外国のサイトは中国のサイトが1つだけでした。アメリカ生まれのサイトの世界的な人気がはっきりと分かる結果となりました。
     
    また、ランクインしたカテゴリの種類が多いのも特筆すべき点です。日本では、同じカテゴリに複数のサイトがランクインして人気が別れますが、アメリカでは1つまたは2つのサイトだけが人気の集める状況が起きています。実際、アメリカでは2018年頃から、日本ではほとんど問題にならない独占禁止法の話題がニュースになっています。
     
    そして、スマートフォン時代に乗り遅れたMicrosoft関連のウェブサイトが、ランクイン数でトップに立ったことも非常に興味深い結果でした。強みのあるクラウド型サービスだけでなく、検索エンジンのBingもトップ10入りしているのは本社のあるアメリカならではの特徴と言えるでしょう。

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