cookie main image

クッキーってなんだろう?

最終更新日: 2019.10.12

初めて訪れるページに、以前購入を検討するためにインターネットで検索した物と同一の製品の広告が、表示されていて不思議に思ったり、不安になったりしたことはありませんか? また、オンラインショッピングで「この商品を買った人はこんな商品も買っています」のような機能について気になった方もいらっしゃるかもしれません。両方のケースで鍵となるのはcookie(クッキー)と呼ばれるデータです。

 

cookieとは?

クッキーとはウェブサイトがユーザのコンピュータに保存するテキストファイルのことで、各サイトが訪問者に割り当てるID情報等が含まれます。ユーザがウェブページを閲覧するたびに、ブラウザはウェブサーバーにクッキーを送り、それに対応するユーザの環境設定やログイン情報をサーバーから読み込みます。

 

例えば、オンラインショッピングで買い物カゴに入れた商品の内容と数が会計の時まで保存されているのも、Gmailでページが変わるごとにログインしなくても良いのはクッキーのお陰です。クッキーはプライバシーの問題でよく取り上げられるので、スパイウェアやウイルスと勘違いする人もいますが、単純なテキストファイルなので勝手にパソコン内の情報を集めたりすることはありません。

 

クッキーの例

クッキーは各ウェブサイトに1つとういわけではなく、内容ごとに多くのクッキーが設定されます。どのクッキーも基本的に名前、値、ドメイン、期限の4つの項目があります。以下がツイッターが設定したクッキーの1つです。

 

ツイッターのクッキー

 

名前は写真のように「lang=言語」と読んでわかるものもありますが、ほとんどがサーバーにしかわからない名前が付いています。値はID等のクッキーの一番重要な情報で、写真では言語設定が「en=英語」となっているのがわかります。ドメインはクッキーを設定したウェブサイトのアドレスです。有効期限は次にクッキーが新しく保存されるまでの期間を示し、ブラウザを閉じるまでから10年単位の期間のものまであります。

 

 

クッキーの問題点

クッキーはオンラインショッピングやWebメールを含むインターネットの利便性を飛躍的に向上させた技術であることは間違いありませんが、開発された当初からプライバシーの問題が指摘されていました。特に問題となっているのが、サードパーティークッキーと呼ばれる広告会社等の第三者が設定するクッキーです。普通のクッキーの有効範囲がサイト内に限定されるのにたいして、サードパーティークッキーは複数のページにわたってユーザー利用状況の追跡が可能になります。

 

例えば、サイトAでこの製品を買った人は、その前後にサイトBとCを閲覧しているなどの情報が広告会社に利用される可能性があります。クッキーはあくまでも匿名の情報なので、これによりすぐに個人が特定されるということではありません。しかし、クッキーはブラウザが自動で保存するので、知らないうちに広告会社等の第三者に利用情報を提供しているかもしれないということは知っておくべきでしょう。

 

ブラウザの設定

クッキーはブラウザが自動で保存すると書きましたが、ブラウザの設定を変えることで既存のクッキーを消去したり、全く保存しないようにもできます。設定はブラウザによって異なるので、ここではiOS(iPhone & iPad)のSafariとデスクトップのGoogle Chromeに絞って見ていきます。

 

Safari

iOS 11以上(iPhone5SおよびiPad Air以降の機器)

iOS10までは細かいCookieの設定が可能でしたが、2017年にリリースされたiOS11以上はクッキーを完全にブロックするかしないかだけの選択になりました。

 

「設定>Safari>プライバシーとセキュリティの項目」にある「すべてのCookieをブロック」から設定できます。この設定オンにすると以下のような警告が表示されます。

 

すべてのCookieをブロック

 

ここで言う正常に動作しないとは、大抵の場合ログインが必要なSNSやオンラインショッピングサイトが使えなくなるという意味です。Cookieをブロックした状態でログインしようとすると以下のようなメッセージが表示され、ログインができません。

 

ブラウザの Cookie(クッキー) が無効になっています。Cookie を有効にして、もう一度お試しください。

 

ログインが必要なければ、通常問題なく使えることが多いですが、サイトによってはわざと表示できなくしていることもあります。

 

以前保存されたクッキーの削除は、設定>Safari>履歴とWebサイトデータを消去から簡単にできます。

 

iOS 10以下(iPhone 5)

  • 常に許可
  • 訪問したWebサイトを許可(初期設定)
  • アクセス中のWebサイトのみ許可
  • 常にブロック

 

常に許可とブロックは文字通りの意味です。

訪問したWebサイトを許可の設定では一定の広告会社のクッキーをブロックできます。アクセス中のWebサイトのみ許可の設定では、多くのサードパーティクッキーをブロックできますが、他のサイトのコンテンツ(動画など)を埋め込んだページがうまく表示できないことがあります。表示されない理由がクッキーをブロックしているからなのか、サイトの問題なのかを調べるのが多少面倒かもしれません。

 

 

プライベートブラウズモード

クッキーを完全にブロックすると表示がうまくいかない場合もあるため、クッキーの設定を変えずに「プライベートブラウズモード」を使う方法も有効です。

 

このモードでは、ブラウザを開いている間だけクッキーを保存し、閉じるとクッキーだけでなく閲覧履歴もすべて自動的に消去されるので安心して使えます。

 

 

Safariの右下端に表示されるアイコンをタッチすると、開いてるタブがすべて表示され、左下に「プライベート」と表示されます。その「プライベート」をタッチすると、プライベートブラウジングモードを利用できます。

iOSのプライベートモード

 

Google Chrome

ブラウザ右上の3本線メニュー>設定>詳細設定を表示>コンテンツの設定からクッキーの設定ができます。初期設定の「ローカルへのデータ設定を許可する」に加えて、「サードパーティのCookieとサイトデータをブロックする」にチェックを入れるのがおすすめです。

 

クッキーの削除は上記の「コンテンツの設定」の隣にある「閲覧履歴データの消去」からできます。iOSの「プライベートブラウジングモード」はGoogle Chromeでは「シークレットモード」と呼ばれ、3本線メニューから「新しいシークレットウィンドウ」を選択して使います。

 

 

まとめ

クッキーはユーザーの環境設定やログインの有無などをウェブサーバーから読み込むためにブラウザが利用する小さなテキストファイルです。ユーザーが入力した情報のみが匿名で保存されるので、セキュリティーに関して必要以上に心配する必要はありません。ただし、プライバシーに関してはサードパーティークッキーを使って広告会社にインターネットの利用状況や趣向を追跡分析される可能性があります。クッキーを完全にブロックすると使えないページが増えるので、プライベートモード(シークレットモード)とクッキーの設定でプライバシーと使い勝手とのバランスをとってください。年に1,2回程度、全てのクッキーを削除するのも良いかもしれません。

 

 

シェア

hatena bookmark

ディスカッションに参加