Mac OS X 10.10

Mac OS Xのエックスの話

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「なんでMac OS Xのエックスはテンと読むの?」そんな質問を今どきのハイテク小学生からいただきました。大人でもオーエス・エックスと読んでいる人もいるのでとても良い質問ですね。Mac OS Xはアメリカのアップル社が作っているコンピュータのオペレーティングシステム(OS)、つまりパソコンの脳みそに当たる部分の名前です。「X」がなぜテンなのかを単純に答えるだけでなくだけでなく、その名前の由来や関連する雑学も合わせて見ていこうと思います。

 

 

名前の由来

Mac(マック)はMacintosh(マッキントッシュ)と呼ばれる北米で人気ののりんごの名前を短くしたものです。会社の名前がアップルなのでOSの名前がりんごの種類でも不思議はない様に思えますが、そもそも会社の名前がアップルなのは当時のパソコンの複雑で近寄りがたいイメージを消す親しみやすい名前にしたかったからだそうです。今でこそスマートフォンやタブレットが普及して誰でもパソコンを使う様になりましたが、30年以上前は一部のオタクしか使えない以下の写真のような白黒の文字を入力するだけのものでした。 

 文字だけのパソコン

 

アップル社の共同設立者のスティーブ・ジョブズは若い時りんご農園に住んでいたので、親しみやすい名前としてりんごを選んだのは納得できます。

 

OS(オー・エス)はオペレーティング・システムの略でマイクロソフトのWindows XPなどもよく知られたOSの1つです。

 

いよいよ「X」がテンと読む理由ですが、テンは英語で10の意味で単純に以前開発されていたMac OS 8やOS 9の続き番号なんです。1984年にMac OSの初期バージョンの1.0が開発されて以来少しづつ番号が増えて、2001年にOS Xになりました。普通であれば「Mac OS 10」となるところですが、なぜローマ数字の10である「X」を使っているんでしょうか?実はMacのOSは「Unix(ユニックス)」と呼ばれるシステムを元に作られているため、Unixの最後の「X」を取ってMac OS Xとしているんですね。ちなみにスマートフォンのOSのAndroidの元となっている無料のOSであるLinux(リネックス)も開発者の名前のLinus(ライナス)とUnixを組み合わせて命名されています。

 

同じ理論でいけば、アップル社が和を重んじる日本の会社であればおそらく、Mac OS Xは「Fuji OS 十」になってたかもしれませんね。

 

良い子の皆さんはこれぐらいのことであればGoogleですぐ調べてわかってしまうでしょうから、少し話は脱線しますがローマ数字についても少し学んでみましょう。

 

ローマ数字

 

日本ではローマ数字は算数で普通に使うアラビア数字の1,2,3や漢字の一、二、三と違い馴染みのない数字かもしれませんが、時計の数字などで使われることがあります。

 

ローマ字のアルファベットを使った数字の表記が特徴で、1-10は以下の様になります。

I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X

 

難しそうにみえるかもしれませんが、表記のルールは単純な足し算と引き算です。

 

1~3はローマ字の「I (アイの大文字)」を増やすだけで、6~8は5(V)に1~3を加えただけです。少し違うのは4と9で、それぞれ5 (V)と10 (X)の左隣りに「I」が表記されています。これは数の大きい順に数字が並んでいるときは足し算で、その逆は引き算というルールによります。

 

例えば、「VIII」 はV (5)の後にIII (3)という小さい数字が来ているので「5+3」で8ですが、「IX」はX (10)の前にI (1)がきているので、「10-1」で9になります。3までは同じ数字の足し算と考えて、3は1+1+1でIIIになります。

 

では「XI」は何でしょう?

 

10+1なので11ですね。

 

XXIXは10+10+(10-1)で29になります。

 

後は50はL、100はC、500はD、1000はMで表記するのを覚えれば大抵の数字は表記できます。

 

例えば、明治維新の1868年はMDCCCLXVIIIとなり、平成元年の1989年はMCMLXXXIXとなります。日本では使う機会はもちろん見かけることも少ないので、すぐに忘れてしまいそうですが、ヨーロッパやアメリカに旅行すると有名な古い建物でよく見かけます。イタリアの有名なトレビの泉にも「ANNO DOMINI MDCCXXXV」つまり、A.D.1735と書かれています。ちなみにA.D.は日本語で西暦と訳されるラテン語です。

 

トレビの泉


Mac OS Xの読み方の話からずいぶん話がそれてしまいましたが、OS XはUnixベースでかつ、開発名の続き番号が10であったためにローマ数字のXを当てて英語の「テン」と読ませているのです。次に周りの大人がOS Xをエックスと読んでいたら、ローマ数字だから「オーエス・テン」だよと教えてあげてください。

Daisuke Sadamori
建築とテクノロジーに情熱を燃やすデジタルデザイナー。デザインとITを使って地方の持つ魅力を引き出し、人と人をつなぐことで地方の活性化に貢献することを目標にしています。 一時期小笠原に住んでいたせいなのか、田舎の古民家で半自給自足的なサステイナブルな生活に憧れています。単純な田舎ぐらしというよりも、Arduinoなどを使った「モノのインターネット」を上手く活用して少しハイテクな次世代の田舎暮らしを模索したいと思っています。

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