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LEDは本当にお得?

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LEDは消費電力の低さからエコだとメディアにも取り上げられて注目が集まっています。しかし、実際お店に買いに行ったら、値段が思いの外高くて買うのをちゅうちょしたことはありませんか?多くの人にとってエコであるかどうかは二の次で、一番の決め手はお得であるかどうかがだと思います。生産が中止されたとはいえまだまだオンラインで安く買える白熱電球とよく使われている蛍光灯の2つと比べて、まだ圧倒的に高いLEDを買う価値はある?そんな疑問に答えるために、LEDと他の電球を徹底的に比較してみました。

 

LED vs 白熱電球 vs 蛍光灯

 

1.電気代

LEDが白熱電球よりも電気代がお得なのは誰でも知っていますが、実は蛍光灯もかなり電気代がお得なものが市場に出ています。比較にあたり家庭でよく使われている白熱電球の60w型を基準に、それと同等の明るさの蛍光灯及びLED電球を選択し、使用場所は1日の点灯時間が長いリビング又は寝室を想定しました。そうすると1年間でこれだけ差がでます。

 

白熱電球:2,384円

蛍光灯& LED:441円 (実際はLEDの方が少し安い)

 

その差は1944円です。え、大したこと無いじゃんと思ったかもしれませんが、これは電球一個の差です。筆者の家のリビングには6個電球があるので年間で合計11664円の差になります。これに個室を足していくとそれなりの値段になります。

 

計算には以下の数字を使いました。

  • 1日の使用時間は朝1.5時間+夜4時間(20-24)の計5.5時間
  • 白熱電球のワット数54w、蛍光灯& LEDは10w(2つの差を無視)
  • 東京電力の1 kWh(1時間に1000w使用する)の値段を22円

 

東京電力の電気料金は3段階制になっていて、120 kWhまでは19.43円/1 kwhで、120-300 kwhが25.91円、それ以上が29.93円です。120 kwhは30A契約では3150円に相当し、300 kwhは7,814円に相当します。多くの家庭(一人暮らしも含む)で電気代を3,000円から8,000円ぐらいと想定し、1 kwhの価格を19.43円と25.91円の平均22円を採用しました。

 

2.本体価格

値段は買う場所で多少の差がでますが、利用者が多く安いアマゾンの値段を参考にし、60w型及びそれに相当する電球を比較しました。LEDの価格はどんどん下がってきていますが、まだ割高です。

 

白熱電球 200円 (5個1,000円など)

電球型蛍光灯 500円(パルックボールなど)

LED電球 1,300円~(E-Coreなど)

 

 

3.寿命

 

白熱電球   2,000時間 *1年

電球型蛍光灯 10,000時間 5年

LED     40,000時間 20年

 

*上記の1日の使用量5.5hで計算

 

以上の3つを考慮して購入・買い替え代金+電気代を計算すると以下のようになります。

 

 

1年目

電球型蛍光灯:941円

LED:1,741円

白熱電球:2,484円

 

6年目

電球型蛍光灯:3,646円

LED:3,946円

白熱電球:14,904円

 

11年目

LED:6,151円

電球型蛍光灯:6,351円

白熱電球:27,234円

 

20年目

LED:10,120円

電球型蛍光灯:10,820円

白熱電球:49,680円

 

 

数字をみると白熱電球は使えば使うほど高くつくので、すぐにでもLED又は蛍光灯に買い替えた方が良いことがわかります。電球型蛍光灯は効率がLEDとほぼ同じなので使用料金では差がでませんが、LEDの方が寿命が4倍あるため、11年目以降はLEDの方がお得になります。しかし、その差はあまり大きとは言えないので、数字からは見えないLED優位な点を上げてみます。

 

1.温度の影響を受けない

蛍光灯は周囲温度により明るさや点灯速度が変化し、特に低温域では明るくなるまでに時間がかかります。LEDは周囲温度に影響されないので、冬場の門灯、廊下やトイレなど暖房していない場所でも同じ明るさを保持できます。

 

2.自然な色に近い

蛍光灯が会社でよく使われているのは白熱電球に比べて電気代が安いということだけでなく、人が眠くならない(落ち着けない)色の光を出しているからです。ファミレスなどの安く回転率を上げたいレストランも蛍光灯で店内を照らして、落ち着けないようして客を追い出します。LEDは蛍光灯よりも白熱電球に近いより自然な色なので、くつろぎたいリビングや寝室にも幅広く使えます。

 

3.虫が寄ってこない

白熱電球は特にそうですが、蛍光灯も熱を発するので虫が寄ってきます。LEDは紫外線や赤外線がほとんど含まれていないので、温度が上がらず虫が集まりにくいという特徴があります。

 

4.オンオフの繰り返しによる寿命の低減がない

蛍光灯はエミッターと呼ばれる部分が消耗するために、点灯するたびにランプの寿命が短くなります。スイッチのオンオフの多いトイレなどはLEDがおすすめです。

 

細かく上げていくと他にもありますが、蛍光灯に対してLEDを使うメリットが大体わかったところで、買い替えの際に気をつける点を見ていきます。

 

LEDの選択のさいの注意点

 

明るさ

パッケージに白熱電球の..W型相当と書いてあるので、基本は使っている白熱電球と同じワット数の物を選びます。しかし、LEDは光が広がらないものが多いため、同じワット型相当のものでも暗く感じる可能性があります。*次の配光タイプを参照

 

オンラインで買う・調べる(カカクコムなど)時には白熱電球の相当ワット数が書いていない事もあるので、以下の数字を参考にしてください。

 

白熱電球のワット数と相当する全光束(lm、ルーメン)

100 w = 1520 lm

60 w = 810 lm

50 w = 640 lm

40 w = 485 lm

 

配光タイプ

LED電球は白熱電球や蛍光灯に比べて明るい部分の範囲(角度)が狭い傾向があります。同じワット数でも広角度を照らせる電球のほうがより明るく感じます。広いリビングなど全体を明るくしたい場合は全配光 (300度) タイプのLEDを選び、トイレや洗面所など狭い部屋には広配光 (180度) タイプ又は、通常のタイプ(120度)を選択します。全配光タイプのほうが他のタイプより値段が数百円高くなります。

 

ブランドにより呼び名は多少異なることもありますが、基本的に電球色と昼白色の2種類が選べます。電球色は白熱電球のようなオレンジがかった少し温かみがある色で、昼白色が白っぽい色です。好みにもよりますが、通常居間や寝室は電球色、書斎やキッチンなど明るさが重要な部屋は昼光色を選択します。

 

口金(くちがね)

電球のネジきりが付いている部分のことで、取り付けるソケットの大きさに合わせてLED電球を選ぶ必要があります。家庭でよく使われているのはE26(直径26mm、500円玉程度)という大きさの口金で、小型電球にはE17(直径17mm)が使われています。買い換える前に電球を外して確認して下さい。

 

まとめ

購入代金が高くてもLED電球を買う価値があるか?という最初の質問には半分「Yes」と答えます。現在白熱電球を使っているのであれば、LED又は電球型蛍光灯に変えると1年で買い替え費用をを回収できるのでおすすめです。長期的にはLEDの方が蛍光灯よりも優位ですが、家中の全ての電球を一度にLED化すると部屋数によっては高くつきます。例えば、点灯のオンオフが少なく光の色の重要度が低い(明るければ良い)書斎や子供部屋などは安い電球型蛍光灯にして、リビングやトイレなどをLED化するのが良いかもしれません。是非検討してみてください。

Daisuke Sadamori

建築とテクノロジーに情熱を燃やすデジタルデザイナー。デザインとITを使って地方の持つ魅力を引き出し、人と人をつなぐことで地方の活性化に貢献することを目標にしています。 一時期小笠原に住んでいたせいなのか、田舎の古民家で半自給自足的なサステイナブルな生活に憧れています。単純な田舎ぐらしというよりも、Arduinoなどを使った「モノのインターネット」を上手く活用して少しハイテクな次世代の田舎暮らしを模索したいと思っています。

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